ラシーンのカスタム レトロな金属製ドリンクホルダー取付  

 
ラシーンをはじめ、2000年代以前の車が抱える問題点として、

「ドリンクホルダーの数がすくない」事が挙げられます。 

 

90年代初頭までは、昨今のユーザーほど、「車のユーティリティ」を声高に求めるという要望が少なかったのでしょうか?
 

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それにしても、前席分で2個しかホルダーしか無い。そのうち1個は280mlの缶コーヒーサイズ専用というのは、いくらなんでも心もとない装備でございます。

ペットボトルのお茶1本飲んだらおしまい。フィットなんて前の席だけで6個分も付いているのにね。悲しいです。

 

ですので、増設を考えました。

えすが、ここで僕はある大きな問題に直面したのです。

 

ダサいドリンクホルダーしかないという大問題

書いて字の如くの大問題です。

アフターマーケットのドリンクホルダーの多くが、ラシーンに似合わないのです。 

 

ドリンクホルダー   Google 検索

プラスチック製の安価+機能重視のものが多く感じます。

フラットな表面かつシャイニーな色調、または木目やメッキを強調したホルダー。

自分のラシーンの内装テイストとは、乖離したデザインが殆どです。

残念ですが、オートバックスなどのカー用品店に行っても、積極的に、取り付けたい!と思うドリンクホルダーはありませんでした。

 

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それと、エアコンルーバーに引っ掛けて固定するタイプのドリンクホルダーが多いのも、個人的には閉口してしまうポイントの一つです。

そもそもルーバーって、物を引っ掛ける目的で設計されているわけではないと思うんです。

物によっては、エアコンの可動範囲がほぼ固定されてしまうのも、個人的には大きなマイナスポイント。 

ルーバー引っ掛けタイプのアタッチメントがあふれている現代だと、 “ひょっとしたら” 重量物の引っ張りに耐えられる、ルーバーの強度設計がされているかもしれません。ただ自動車メーカーとしては「限りなくイレギュラー」な使い方。だから、

「それで壊れても、こっちとしては想定外だよ(汗」

という考えを持ってても仕方ないだろうな、と感じます。 

 

 

出てきた解決策

思案の結果、自分はこのドリンクホルダーを取り付けることにしました。

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じゃん。

金属製のレトロドリンクホルダーです。
1980年くらいに使われていたもの。みなさん一度は見たことがあると思います。

 

金属のプレス加工で成型された、レトロで温かみのあるデザイン。

その上強度も十分にあります。500mlのペットボトルから、豆乳を入れるような200mlの紙パックまで、あらゆるドリンクに対応します。

早速取り付けにかかりましょう。

 

注意点

このドリンクホルダーは、取り付けに車体側の穴あけが必要です。

強力な粘着テープを使えば固定できなくも無いでしょうが、用途が用途だけにネジ締結がベターです。

内装に穴を開ける、という行為は若干ハードルが高く、後戻りできない印象を受けます。

自分もそうでした。

 

でも、このドリンクホルダーはとても気に入ったものなので、しっかり取り付けられたら、この先外すことはほぼないだろうなぁと考えたんです。そう思って踏ん切りをつけることが出来ました。

まぁ結果から言えばそんなの杞憂でした。

 

 

手順1:道具の準備

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まず道具を準備します。必要なのは鉛筆、養生テープ(セロテープでもOK).

 

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それから電動ドリルです。なければ100円均一で売っているような、千枚通しでも構いません。

 

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このRYOBIのドリルはコード式で、出力が非常に安定しています。バッテリー式のほうが小回りがききますが、いざというときに充電するのはだるいです。

6000円位と割と安価な上、コンパクトで取り回しがよく使いやすい。ドライバービットも付属していて、DIYする方にはおすすめできるドリルだと思います。

 

手順2:取り付ける位置を決める。

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固定する位置を決めて、テープで仮止めします。斜めになっていないか、フラップを上下させて干渉し無いかを確認します。

一度遠くから見てみたりすると、歪みがよくわかります。

 

手順3:穴あけ位置のマーキング

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位置が決まったら、鉛筆などで穴あけのポイントを打ちましょう。2Bくらいの濃くて柔らか目の鉛筆のほうが、マーキングしやすいかとおもいます。

 

手順4:下穴あけ

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作業のハイライト。

ドリルで下穴を開けます。前にも言いましたが、ドリルが無い方は、千枚通しとかでもいいかと思います。

下穴を開ける理由ですが、下穴を空けずにネジを食い込ませようとすると、なかなか上手く入っていかずに内装がボロボロになってしまう可能性が高いです。最悪ネジを閉めても穴がガバガバになり、固定できなくなる可能性もあります。ですので、必ず下穴を開けましょう。

 

また、パネル背面には配線などが通っている場合があるります。
穴が開いたらイタズラに押し込まず、すぐにドリルを抜いたほうが無難です。

 

手順5:ネジ固定

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ネジでホルダーを固定します。使ったネジは、M3.5のステンレス製皿タッピングネジ。腐食に強い材料です。

 

個人的に好きな、真鍮マイナスの皿タッピングも考えました。ただ、自分のラシーンの内装にはゴールド基調のネジは「浮く」だろうなと思い、無難なシルバー系にしました。

(黒染めのマイナスネジならいいかも)

 

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締め込み方ですが、3つ有るねじを均等に締めこんでいきます。

1つを1回転させたら、他も1回転させる、というような感じですね。これを守っていかないと、ある一箇所が食い込んでしまったりして、いらないダメージの元になります。注意しましょう。

 

 

取付完了

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これで取付完了です。

 

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ねじ3点でしっかり止めているので強度抜群。重いペットボトルでも十分固定できます。

 

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ラシーンの場合、ドアノブの奥の方のスペースにジャストフィットしました。

走行中には全く干渉せず、ドアの開け閉めの際もじゃまになりません。効果の程は定かで無いですが、右側のルーバーで夏場はエアコンの風を当て、飲み物を冷やすことが出来るかもしれません。

 

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手順に従って助手席にも

 

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エアバックの干渉しない位置に鎮座させました。

 

後部座席への取り付け

後部座席にも取り付けましょう。

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後部座席は、グローブボックスも何もないという潔いレイアウトの代わりに、フラットな面が多くなっています。お陰で非常に取り付けやすかったです。

 

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同じく位置決めと、穴空け、ネジ締結し、

 

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 こうなりました。ここに取り付けてくださいと言わんばかりのスペースに固定出来ました。

 

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乗り降りの邪魔にもならず、足にもぶつからない。そして飲み物が取りやすい。

とてもいい場所です。

 

 

●まとめ

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予想以上にラシーンとこの金属製ドリンクホルダーはマッチしました。

ぱっと見「純正採用」かと思うような、非常に収まりのいいドリンクホルダーを装着できたと思います。実際、使わない時は上の写真のように畳めますし、スペースを阻害せず使い勝手は非常にいいです。

 

ラシーンはもとより、旧ミニやパオ・フィガロ、ジムニーとかのレトロなテイストを醸し出す車両には、非常にお勧めのカスタムだと思います。

 

現在このドリンクホルダーは、ヤフオクやメルカリなどで定期的に出品されています。

ヤフオクへのリンク

 

以上です。

 

11 件のコメント

  • 数少ないラシーン整備のページで詳しく画像乗ってて最高です
    ドリンクホルダーいいな~これ真似しようかな

    • とても嬉しいコメントありがとうございます。
      Amazonで売ってて、評価も高そうなので是非トライしてみてください。
      よろしくお願い致します!

    • コメントありがとうございます♪

      当時はRVと呼ばれていたみたいですね。
      今で言うところのスバル・XVのような、乗用車の車高を上げた「クロスオーバー」という概念が当時無かったので、わかりやすいようにリアタイヤゲートやカンガルーバー、ルーフレールをつけた、おっしゃるようななんちゃってSUVのようなルックスになったんだと思います。

      実はラシーンには、それらを取り外した「TYPE.1」という仕様があるんです。それがある意味加飾のない「素」のラシーンなんだと思います。あれも昔のヨーロッパの実用車っぽくて、僕みたいな人間にはたまらなく魅力的に映るんですよね(苦笑  ちなみに僕はクロスオーバーが大好物で、先述のXVにクロスポロ、アウトバックやSX-4 Scorssなど、上げ始めたらきりがありません。

      人それぞれ魅力に感じる部分は違うと思いますので、これからも生暖かく見守ってくださったら嬉しいです。
      ありがとうございました!

  • このドリンクホルダーかなり前向きに設置検討中です!
    その後いかがですか?
    ドアの内側にネジ締め3点留めのみでもグラつきないでしょうか?
    裏側に補強材を入れたほうが安心でしょうか?
    まだ納車前なのに先走っていろいろ悩んでいます(笑)

    • お世話になります。

      ドリンクホルダーほんとうに良いですよ。
      全然ぐらつかないです。特に補強も要りませんね。我ながらよく出来ていると思いますw

      いま在庫で数個持っていますので、もし興味がありましたら直接お声がけください。
      必要なもの全部セットでお譲り出来ますので。
      よろしくお願いします。

  • おはようございます。

    私も気になってオークションで探してしまいました。これを取り付けるって、なかなか無いですが内装がスッキリしているから似合う気がします。逆に、最近の車だと内装から浮いてしまいますね、、、純正も場所的にベストなのですが、ペットボトルが二本入らないのが悩みでした。ここで見かけなかったら不便なまま諦めていたかもしれません。
    ビスを買ったら取り付ける予定です。

    このHN、スパムに認識されてしまっていますか?良く考えるとアルファベットだけで意味不明のHNなので、、、

    • >CoW.n1vanさん
      おせわになります。藤井です。

      参考になったようでとてもうれしいです。
      ラシーンにはベストマッチします。ミニに使っている人もいるみたいです。
      ねじ止めは1年経過してもびくともしないです。とても便利です。

      コメントですが、どうもスパム認識されているようですね。。。
      私もバイクブログのほうに注力していて、あまりこちらを覗けていないので・・・。申し訳ありませんです。

  • こんにちは。遅ればせながら私もこのページを読ませていただき、このドリンクホルダーを付けたくて先日オークションで手に入れました!なんやかんやでまだぶらり車中泊の旅に出れず、ドリンクホルダーを取り付けてお出かけスケジュールをぶっこみたいと思っています(*^◯^*)とっても詳しく取り付け方を載せていただいているので私にも付けられそうです!

    • ⇒ニャシーンさん
      コメントありがとうございました。
      取り付け記事の内容をお褒めいただきありがとうございます。
      できるだけわかりやすくなるよう、写真をたくさん使いました。
      キリとドライバーがあれば取り付けできます。内装に穴を開けるのに躊躇されるかもしれませんが、そこを乗り越えれば大丈夫ですw
      ぜひ楽しいお出かけにしてくださいね!

  • 先月に衝撃的な出会いをし、ラシーンオーナーになりました。
    このドリンクホルダーを見て、ピンッときました!
    観光バスに付いてるやん!
    人海戦術で手に入れましたよ!
    穴加工がいるので装置したら後戻り出来ないからなあ?
    付けようか?やめようか?
    迷っちゃう!

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