最近やたらWillのViを街で見かけます。
これ。
「かぼちゃの馬車」とか呼ばれた、Willプロジェクトの車セグメントの1号車です。
Willプロジェクトの詳細はWikipediaをご覧ください。(記事はこちら)
…かなり意欲的なプロジェクトで、商業的には失敗したのですが、広告戦略などで得たものも大きかったようです。
中身は初代ヴィッツ。トヨタが威信をかけて作ったコンパクトカー。
実家の母親が2003年に購入して以来13年以上乗っていますが、見ても乗っても古臭さを感じない銘車です。
Viはハッチバック部分を思いっきり削ぎ落とし、リアウインドウに異常な傾斜をつけ、申し訳程度のトランクを付けるというかなり大胆なデザインをしています。
クリフカットというらしいです。
このデザインを優先した大小は結構大きく、後方視界が多少せまくなり、後席の頭上空間が縮小、トランクルームが普通のセダン以下となりました。
そして普通のハッチバックに慣れている人が運転すると、「後端がどこまであるかよく分からない」という感覚に陥り、車庫入れなどでリアをぶつける人が多かったようです。まぁ慣れである程度カバーできるでしょうが。。
それでもこの愛らしい外観・内装に心を奪われた人は多いようで、12年くらい前は佐賀の田舎でもぼちぼち見かけるほど売れたようです。
そしてしばらく見なかったのですが、ここ1~2年くらいで、なにか宇都宮で増えているような気がします。
価格も、走行浅車両が40万円台とかなり安価。
変わった車に興味があり、車体価格もこなれてきて、維持費も安そうだから、などの理由で売れてきているのでしょうか?
個人的には「形にほれ込んだら買っていいんじゃないか?」と思う車です。
中身はトヨタが十分にお金をかけて作ったヴィッツ。燃費もリッター14㎞位は走るでしょうから、比較的経済的。
まぁ15年近く経過した車ではあるので、電装系やゴム類などがへたっている可能性もありますが、パーツも十分出るでしょうし、交換してもそんなにお金はかからないはず。「どこまで乗り心地を追求するか」によっては、購入時は様子見という選択もできると思います。
エアコンとかも普通に使えると思います。初期整備後は油脂類・消耗品をしっかり交換してさえおけば、元気に走ってくれるでしょう。
それから自分の感覚として、2000年代前半の車は、90年代までに培ってきた電子技術のノウハウが反映され、なおかつ大きな冒険をしていない車が多いので、品質的にかなり安定しているのです。
燃費燃費と叫ばれる世の中で、こういう楽しい車が街に増えるのは、とても喜ばしいことだと思うのです。
以上です。
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