今回の記事は、最も効果があったラシーンのメンテナンスについてです。
ラシーンにしばらく乗っていると、
信号待ちなどのアイドリング時に、ズドドドドドドという振動に見舞われるようになりました。ハンドルを通して振動が伝わってくるほどの、非常に強烈、かつ不快な振動。
セレクターをニュートラルに入れたり、少し走り出すとピタリとなくなります。
色々な原因が考えられるのですが、今回の原因はコレでした。
ボンネットフードのダンパーの劣化。
ボンネットのビビリを押さえるための、きのこの様なゴムが、バッチリ劣化していました。
ラシーンをはじめとする、90年代の日産車に多数使われていて、定期交換部品として有名なゴムダンパーです。
このゴムダンパーがヘタると、ボンネットが規定の状態より沈みすぎてしまいます。
「ボンネット側のロック」と「車体側の爪」が接触し、アイドリング付近で激しい打音となって車体を揺さぶるのです。
打音が発生しているとき、アイドリング状態で車外に出ると、
ババババババババという盛大なビートが周囲にこだましていました。
そのとき、ボンネットに手を添えるとピタリと止まる。そしたら十中八九はダンパー劣化が原因です。
現状確認
自分のラシーンのダンパーをよく見てみましょう。
む、なんだこのオレンジ色の物体は?
接近してよーく見てみると、
輪ゴムです。
太い輪ゴムが巻きつけられています。
推察するに、、、
前オーナーか整備工場の人が、打音がうるさくて原因を探したらゴムダンパーと突き止めた。ただ部品発注するための番号が分からなかったか、お金けちって暫定処置したかで、輪ゴムを巻きつけてごまかそうとしたんでしょう。
こいつはワイルドだ。
・・・ともかく、
この打音は本当に不快極まりないものだったので、ダンパーの部品番号を調べ上げて、購入することにしました。
日産部品へ
向かったのは、家から15分くらいのところにある、日産部品販売の栃木支店。ディーラーや整備工場向けに、純正部品を降ろしている、日産正規の販社です。
ありがたい事に、個人ユーザーも相手してくれます。2回ほど利用したのですが、小額の買い物にもかかわらず、いずれも非常に迅速・丁寧な対応をしてくれました。
購入したのがこのゴムダンパー。
部品番号:65822-01M00。値段は2個で580円です。
↑通販では少し値段が高いです。
土曜日も営業してくれて助かりました。
ありがとう日産部品。また利用させてください。
交換作業
交換はきわめてシンプル。
今付いているダンパーを反時計回りに回して取り外し、
新しいダンパーを時計回りにねじ込んで固定するだけ。
高さはどのくらいねじ込んだかで微調整できるようになっています。
若干深すぎたかな?と思うねじ込み具合でも、ボンネットを閉めたら結構強烈にゴムを潰す感触がありました。上からスリットが2~3個残るくらいまで、ガンガン押し込んで大丈夫です。
しかし、古いダンパーは全然効いてなかったんだな、ということがわかりました。
そもそもゴムというよりプラスチックに感じるほど、ガチガチに硬化してしまっていて、下の方はもげていました。
ボンネットの上に露出している部分より下はについて、劣化して無くなっていました。気休めの輪ゴムも見るも無残なほどにぼろぼろになっていて、美観を損ねるだけの存在です。
交換後
不快な打音とハンドルのビビリがなくなり、非常に快適なドライビングを楽しめるようになりました。
価格も安く、作業も簡単で、抜群に効果が高いメンテナンスです。
中古ラシーンを購入された方は、交換必須のポイントだと思います。
もし近くに日産部品のお店が無い方は、ディーラーでもご注文できます。
上記の部品番号を伝えてもらえれば、購入できるはずです。
一応ネットで買えるリンクも、再度記載しておきます。
以上です。
この部品は車を入手したときにチェックしました。まだ大丈夫だったです。そんなことより、こういった部品は日産ディーラーでしか買えないものだと思ってました。直接、日産部品販売でも買えるのですね。支店の前をたまに通りますので気になっていました。そういえば、初期タイプはボンネットの方に細長いゴムがついていたそうです(ボンネットとフロントグリルのすき間にゴムがある状態)。
コメントありがとうございます。
純正部品は日産部品さんで購入できます。
ディーラーではマージンを数%乗っけている場合もあるでしょうから、安く変える場合もあるかもしれません。
各メーカー部品販売会社を持っていますが、どこも代表的な車両のパーツリストが置いてあってとても便利です。無料のコーヒーサーバーのコーヒーを片手に、パーツを探している人をたくさん見かけます。
初期は違ったのですね。これは知りませんでした。
日産部品の検索システムでは、アベニールとかパルサーのゴムと言う話をされていたので、初期の1993年とマイナーの97年の間で、考え方の変更があったのでしょうか。面白いです。
情報有り難うございます!