ラシーンのオイル交換② 交換編

 

 

前回の記事で、交換するオイルをMOTUL4100にし、オイル添加剤としてルブロスのプロメディックを入れる旨を記載しました。

今回は交換作業です。

 

ラシーンのオイル交換① オイル選定編

↑オイル選定の記事

 

 

1.ジャッキアップ

まず水温が少し上がるくらい走ってきてオイルを少し温めましょう。

その後10分~15分位して、マフラーなど高温になる部分が触れる程度に冷めたのを確認して、車両をジャッキアップします。

 

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ラシーンはフロントバンパーの下、少し奥まった部分に、ジャッキアップポイントが有ります。

ここにジャッキを当てて上昇させると、フロントを一気にリフトさせることができます。

 

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こんなかんじです。左右同時に車体が上がるので、非常に作業がしやすいです。

また、ジャッキアップしたら必ずウマを使って、車体を固定するようにしましょう。上の写真の赤いパーツがこれです。持っていなかったり、面倒臭がったりしてウマを当てずに車両の下に潜り、ジャッキが外れて潰されるという事故が毎年発生しています。

 

3000円位で購入でき、タイヤ交換やオイル交換でも重宝します。DIYする方は持っておいて損はないと思います。

 

2.オイルパンのドレンボルトを探そう

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ウマを車両にしっかり当てたら、車体の下に潜ります。

ホームセンターや、スーパーなどで大きめのダンボールをもらってきて下に敷いておくと、地面を汚しませんし、潜るときに痛くなくて快適です。

 

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丁度フロントタイヤのアクスル、車軸の付近に、斜め下方向に生えているボルトが有ります。

これがオイルドレンボルトで、これを外すとエンジンオイルが出てきます。 生えているケースはオイルパンですね。ここにオイルが溜まっているわけです。

 

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 今回初めて下に潜ってみたのですが、オイルパンの回りにオイル汚れ、そしてオイルのしずくが確認できました。車検を通すときに言われていた、オイル漏れを目視確認しました。

とは言え、余り個人的には焦っていないんですね。

どうやら調べてみたら、オイルパンからのオイル漏れはラシーンの持病みたいなんです。

 

ENGINE   nissan   part list|JP CarParts.com

 

これがラシーンのオイルパン回りのパーツリスト。

衝撃的なのが、オイルパンガスケットの表記がありません。

右側に歯磨き粉のようなマークがあり、これは液体ガスケットを意味します。紙ガスケットなりメタルガスケットなんかが付いているもんだと思っていたら、そもそもそんなものがはじめから無いのです。なんでこの漏れ事象は、単純に液体ガスケットが劣化したため、と考えています。

僕は不器用でガスケットをスクレイパーで剥がすような細かい作業ができそうにないのと、オイルパンを外すにはエキパイ側の中間マフラーをはずさなければいけない、という骨の折れる大仕事が必要なので、後回しにすることにしているのです。

そのうちやると思います。

 

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話はそれましたが、14番のボックスレンチをラチェットに装着し、ドレンボルトを緩めます。

 

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手でボルトが外れるくらいにゆるめ終わったら、廃油ぽいをセット。

今回は廃油ぽいを、捨て値で売っていた「タオルの切れっ端」を使って代用しました。

ダンボール箱にビニール袋を2重にかぶせて、その中にタオルの切れっ端をぶち込んで完成です。

 

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ドレンボルトを外したら、800kmしか走っていないとは思えないほど真っ黒なオイルが流れてきました。しばらくこのまま放置してオイルを抜き、その間にオイルの調合を実施します。

 

 

 

 

3.オイルと添加剤の調合

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今回購入したエンジンオイル:MOTULE 4100 10W-40ターボライトと、オイル添加剤を調合します。

まずエンジンオイルをじょうごの中に入れます。

 

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ラシーンで使うオイルは3リットルなのですが、僕が持っているじょうごが2リットルまでしか入らないので、とりあえず2リットル分入れます。

 

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ここにルブロスのプロメディックを入れます。投入量は、エンジンオイルの場合は油量の5~10%。今回はエンジンオイルを3L入れるので、プロメディックは150ml~300mlと言ったところ。500mlボトルを購入したので、半分入れたら丁度位ですね。

 

なぜこんなに面倒な手順を踏むかというと、

このルブロス・プロメディック、尋常じゃないくらい硬いんです。
はちみつのような硬さの薬剤で、地面にこぼしてもほとんど流れて行きません。

2枚目の写真を拡大するとわかるのですが、

 

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こんなかんじで、ミルフィーユのように折り重なりながら沈殿していきます。全然自己拡散しないのです。

これをそのままエンジンのオイル投入口から入れたとしても、途中で引っかかってエンジン全体に行き渡る気が全くしません。ちょっと面倒ですが、このようにして別の容器で混ぜ合わせる必要があります。

 

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手持ちの一番大きなスパナを使って、豪快に撹拌。念を入れて3分位、下から上方向にぐるぐるかき回しました。

もちろんスパナは投入前にパーツクリーナーで洗浄済みです。

 

4.ドレンボルトを締めよう

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オイルが抜けました。真っ黒です。

 

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 真っ黒です。

相当真っ黒。800kmでこんなになるのね。空冷のエンジンZ400LTDでも、800km走っただけならこんなに汚れないよ(汗 相当中が汚かった事が伺えます。

気になったのが、余りタオルはオイルを吸い込んでくれませんでした。もうちょっとガンガン吸い込んでくれると思ったのに。

 

 

 

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ドレンパッキンも新しいものにします。日産用のホームセンターに売ってあるパッキンを買いました。銅製です。

一回使ったものはやはり変形してしまうので、新品に交換しましょう。

 

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新しいパッキンに交換。
オイルパン側のネジ回りも、キッチンペーパーのような毛羽立ちにくい髪で軽く拭きあげて、ボルトを締めます。

締付けトルクは過剰にならない程度で。おもいっきり締めると、ドレンボルトは簡単に舐めるので気をつけます。手締めで締まった状態から、1/8回転くらいして止めたら十分でしょうか。

 

しっかり締めたことを確認したら、ウマを外して、ジャッキを下げて車両を水平にしましょう。

 

 

5.オイルを投入します。

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エンジンフードを開けて、オイルを入れます。

 

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 エンジンの上部の左側に、オイルフィラーキャップが有ります。これを開けて、ここからオイルを入れます。

 

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まずオイルを2リットル入れます。

その後もう1リットル入れて 、トータル3リットル投入します。

 

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エンジンの下の地面などをチェックして、オイルが漏れていないことを確認。

そしてフィラーキャップを元に戻します。

オイル交換完了です。

 

 

インプレッション

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交換後、400km位はこれといった変化を感じることはありませんでした。よくも悪くもない、というような感じです。

ただ2回ほど給油して、500km位走った頃から様子が変わってきて、暖気完了後のスムーズさが明らかに変わってきました。40km以上で走るときの、滑るようなクルーズ感。
そしてシフトショックが確実に小さくなってきたのです。

吹け上がりを良くするために、「Nレンジでエンジンをレッドゾーン直前まで回す」ことを思いついた時にやっていたこともあってか、ピックアップも相当良くなりました。

 

かなり調子はいいです。

氷点下になることもしょっちゅうの宇都宮でしたが、低温始動性も比較的良好でした。

 

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ラシーンの燃費についての記事も書いているのですが、オイル交換後は燃費が上がっています。

道路状況とかに寄ってかなり左右されるものだとは思うのですが、オイル交換の影響は少なからずあるのではないでしょうか?

これから暖かくなってきたらオイル粘度が高い事のデメリットが薄れてくると思うので、色々期待が持てるオイル交換と成りました。

 

以上です。

ファクトリーまめしば Mameshiba プロメディック(オイル添加剤) 容量:500ml

 

ラシーンのオイル交換① オイル選定編

ラシーンのオイル交換② 交換編

 

 

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