吸気系のメンテナンス。
代表的な「エアフィルターのエレメント交換」は、私がラシーンを購入してから最初にやったメンテナンスでした(参考記事)。
その後、色々なBLOGなどを見聞きしていたら、エアクリーナーエレメント以外にも、エアクリボックスにはもう1個フィルターがあることがわかったんです。
ブローバイガスのフィルター
それがこれ。
フィルターアッシー 純正部番が16565-73C00
ブローバイガスのフィルターです。中身は後ほどお見せします。箱は小さく、タバコのはこ2個程度のこじんまりしたもの。
価格は700円程度でした。日産部品のお店で購入したのですが、取り寄せとなり2日後に引き取りに行きました。あまり出ないもののようです。
交換作業開始
エンジンを開けて、エンジン本体の奥にあるエアクリーナーボックスを開きます。
写真は樹脂製のエアクリボックスカバーを開いた状態です。
真ん中に鎮西してる、赤いエアクリーナーのエレメントを剥がします。このフィルターを通ってエンジンに濾過された空気が入るという仕組み。
交換してから8ヶ月程度なのですが、そこそこ汚れていました。
(前回交換した時に比べたら、はるかに綺麗なんですが)
エアクリーナーボックスも指でわさって見ると、、、、
オイルと泥とホコリと水とが合わさったような汚れが付着していました。汚い。
このボックスは、汚れるためにあるようなもの、と言ってしまえばそれまでなのですが、汚いものは汚いです。
オイルと大気の汚れが混ざっているわけですから、あまりいい気分はしませんね。
交換作業を実施する前に、乾いた雑巾で綺麗に拭き取ります。
ごっそり。
ブローバイフィルターを探そう
肝心のブローバイのフィルターなんですが、装着状態単体での撮影をしていませんでした。
上の写真の右下にある、黒く汚れた繊維上の塊です。
上に引っ張ると外れます。こんな状態でした。少し使ったホワイトボート消しみたいですね。
このフィルター何をしているかというと、エンジンから発生するブローバイガスというものを濾過しているんです。
ブローバイガスの説明
ブローバイガスを簡単に説明すると、燃焼の際、燃えなかったがガスになります。
エンジンが燃焼する際、燃焼室はピストンリングで仕切られています。が、爆発の力はものすごいため、ピストンリングで完全にはシールしきれません。どうしてもクランク側に吹き出てしまうガスが、微量ながらも発生してしまいます。
このガスはガソリンとミスト状になったオイルを含んでいるので、車外にそのまま放出すると大気汚染・路上汚染の原因になります。ですので、もう一回エンジンに戻す仕組みが必要なのです。これは法律で決まっています。
上のイメージ図ではスロットルバタフライの後ろに循環ポートがついていますが、ラシーンの場合は、エアクリーナーボックス経由で循環する仕組みになっています。
まぁ大体普通の車は一旦エアクリーナーボックスを経由します。必要以上のオイルが燃焼室に入ると、排ガスが汚れてしまいますからね。
通常のエアクリーナーフィルターにブローバイガスの濾過もさせる仕組みの車も多いのですが、ラシーンは専用のフィルターを持っていました。
このフェルトを編んだようなフィルターが、オイルを受け止めているわけです。これがないとメインの赤いエアフィルターが加速度的に汚れていきます。
新品との比較です。綺麗さは歴然ですね。
エンジンルームの暗い環境に合わせてホワイトバランスが調整されているので、真っ白な塊にしか見えません。
装着
差し込みました。ホント差しこむだけ。
ちょっと入りにくいので、若干こじりながら押し込みます。
完成です。
エアクリーナフィルターを元通りに戻します。
これで作業完了。
はっきり言って、即効果がわかるような類のメンテナンスではありません。
数年に1回程度の整備項目として、実施しておいたほうがいいかなぁ、というレベルの整備ですね。やったぞ!という自己満に近いものがあるかもしれません(苦笑)
これでラシーンが、清浄なエアを吸い込んで走れるようになれば嬉しいですね。
以上です。
こんにちは。
ブローバイフィルター、忘れられがちですが交換推奨部品です。
しかし僕も存在に気がつくまでかなり時間がかかりました(笑)
コメントありがとうございました!
自分はバイク育ちで、ブローバイはキャッチタンクつけるとかそういうカスタムで意識することはよくあるんですが、定期メンテ部品でこんなものが設定されているなんて思ってもいませんでした。若干入手性に難有りですが、簡単に交換できるのでやっておいたほうがいいですね♪