ラシーンに乗っていると感じるリアからの異音。
主原因はリアメンバーのブッシュが破断(詳細な解説記事)でした。
これが発覚する前、自分なりに色々な原因を疑って、修理や改善のトライをしていました。
今回の記事で記載するのは、その一つ。
リアデフオイルの交換です。
デフ、正式には、「デファレンシャルギア」とよばれる部分のオイル交換です。
最近のコンパクトカーなどの、前輪駆動車(FF)には付いていません。後輪駆動(FR)やラシーンのような4WDの車両にのみ付いている機構です。
定期メンテナンス項目ではあるのですが、日常の使い方だと、2年に1回やれば十分すぎるくらいの箇所です。ディーラーに任せると、車検のときに交換してくれたりします。ヤフオクで購入した自分のラシーンの場合、当然そのような整備や保証の類はありません。自分でやってみることにしました。
結論から言えば、下にもぐる手間をいとわなければ、楽しみながら実施できると思います。
交換に使用したオイル
交換に使ったオイルは、このバルボリンのオイルです。
楽天市場のエヌツーファクトリーというお店に、「普段使いならどのデフオイルがいいですか?」という質問をしたところ、このオイルを薦められました。
ラシーンが必要とするオイル量は1100ccです。バルボリンのオイルは、アメリカ規格の1クオート(=945cc)で販売されていました。若干足りません。今回は用心して2本購入することにしました。
添加剤も投入
1本しか買いたくない、という人は、添加剤を継ぎ足して1100ccに帳尻合せができます。
今回も自分は、エンジンオイル交換(記事リンク)でも使用した、ルブロスのプロメディックという素晴らしい添加剤を調合することにしました。
エンジンオイルからデフオイルまで使えるすぐれものです。
実際エンジンはすごく調子が良いです。
リアデフの位置と役割
リアデフは、普通に駐車した状態で後方から見ることが出来ます。
この部分です。
写真の真ん中にある、ボルト4本で止まっていて、四角い穴が空いているボルトが止まっているの物体が、デフギアボックスです。
この中には、歯車がたくさん詰まっていて、オイルで満たされています。
デフの役割は、極めて大雑把に言えば、4WDやFRの車両が曲がるときに、曲がりやすくするために左右のタイヤに回転差を発生させる装置です。ラシーンのデフは、下の図のような構造になっています。
上の図の左側がフロント側で、エンジン側になります。
画像の右上がデフボックスの中身で、たくさんの歯車が中に入っていることがわかります。
デフの動きを解説してくれる動画があったので、参考として掲載します。
このように、道を曲がるときは曲がる方向のタイヤの回転速度が遅くなり、外側が相対的に早くなります。これを自動的に、理想的な速度比に調整していくれるのがデフの働きです。
リアタイヤにかかる駆動力をまともに受けるため、内部の歯車は常に強い力がかかっています。このため、歯車の摩耗やかじりを防ぐために、デフギアボックスの中身は固めのオイルで充満させて潤滑されているのです。
(…逆を言えば、異音の原因がデフであった場合、オイル切れなどかなり重篤な事態にまで進行している可能性が高いです)
作業は次のページで
それでは作業を開始します
が、詳細は次の記事で。続きます。
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