デフオイルの交換 その1、その2の2つの記事で、オイルの選定から、オイルを抜くところまでの紹介をしました。
(ページの最後にリンクを記載しています。)
最後その3で、いよいよデフオイルをオイルを入れる作業について紹介したいと思います。必要なものを準備して、手順を踏んで実践すれば実施可能な作業です。
オイルをじょうごに入れます
デフオイルは非常に固く、なおかつ注油口が横を向いているので、容器のままからは入れることができません。
ですので一回じょうごなどに入れる必要があります。
これが必要な道具類です。
蓋を開けて、じょうごにデフオイルを移します。
このオイル交換をやった際は1月で、非常に寒かったです。オイルが硬かったので、出すのに苦労しました。作業直前までは、暖かい部屋で保管しておくと良いと思います。
1クオートなので、945mlしか入っていません。1リットルに届かず。
交換に必要な量は1.1リットルです。
余ることを前提にして、2本目を投入します。大体1.2~1.3リットル位をじょうごに入れます。
●添加剤を投入
デフオイルの性能をUPさせるため、添加剤(ルブロスのプロメディック)を投入します。
デフオイルの歯車の嵌合の際、唸り音の解消などの効果があるとのこと。ラシーンのエンジンにも投入し、Z400LTDにも投入しています。いずれも非常に快調です。
結構値段が高い部類に入る添加剤ですが、レースなどでも使われていて実績が確かなものだそうです。自分としても、自信を持っておすすめできる添加剤です。
この添加剤は、デフオイルに負けず劣らずの高粘度。はちみつか水飴のようです。
ミルフィーユのように折り重なって沈殿していきます。
スパナを使って撹拌しますが、こんなかんじでドロッドロ。3分間くらい入念にかき混ぜます。デフオイルは投入に時間がかかるので、しっかり混ぜて分離しないようにすることが大事です。
グルグルと時間をかけてしっかり混ぜます。
これでオイルの準備は完了です。
オイルを入れます。
デフオイルは、横から投入しなければならないため、非常に注入が難しいです。
トランスファーポンプという道具があるのですが、2年に1回交換するかドウかわからない部分に、そのような専門的な工具を導入するのはちょっと気が引けます。
ですので、今回は別の道具で代用します。
すでに写っていた灯油を入れるキュポキュポです。醤油チュルチュルというひtもいますね。
100円位で売っているので、使い捨て感覚で使い倒しましょう。
まず、漏斗のサイズに対して柄が長過ぎるので、半分くらいの長さにカットします。
蛇腹になっている方のホースの先端をデフケースの中に挿入し、キュぽキュぽを開始します。
すると、徐々にオイルが圧送されてきて、デフの中に入っていきます。根気強くオイルを送り込みます。結構時間がかかります。
ある程度圧送すると、勝手にオイルが中に入っていくので、しばらくそのまま待ちます。じょうごの中のオイル容量を見ながら、無駄なく中に入っていくように調節しましょう。
最終的にこのようにデフケースからオイルが溢れてきますので、その段階でSTOPします。
入れ過ぎると勝手に溢れてくる仕様なので、それを目安にして作業をしましょう。
ただこれは溢れさせすぎです。まさかこんな事になるとは思っていなかったので、下にダンボールを敷いておらず大変なことになりました。
作業から半年たっても若干シミが残っております。デフオイルの粘度は半端ないです。
オイルを入れ終わったら、こぼれたオイルを出来る限り拭きあげまして、注油口のボルトを挿入します。あとはドレンボルトと同じく、グリグリと締め込んでいきましょう。
その2でも記載しましたが、この時はブレーキホースをずらすことができていたので、作業が非常に楽でした。実施した後は、もとに戻すことをお忘れなく。
しっかり閉め込んで、漏れがないことを確認したら作業完了です!
作業後のインプレッション
こいつはすげぇ変わったぜ!
という感覚が殆ど感じられないのが、この手の重整備の悲しいところ。
あまり作業前後での、走行インプレは変わりません。ですが、変わったら逆に言えばデフにかなりのダメージがあったということになりますから、そういう意味では良かったのかも。
この時はリアからの異音の原因をまだはっきりと掴めておりませんでした。ですので、もやーっとした不安な心象を抱えてしまったのを覚えています。
ただこの交換をすることで、少なくとも向こう2年以上はデフ回りは安泰だと確信しています。こういう不安要素を一個一個潰しながら整備値を上げていくのも、旧いクルマに乗る楽しみの一つですね。
まとめ
以上、3回に分けたデフオイルの交換でした。
この作業をお店にお願いするとなると、工賃で2000円くらいだと思います。待ち時間は30分くらいでしょうか。正直費用対効果はあまり高くないかも。。
ですが、下にもぐることさえ出来れば作業自体は簡単で、やってやったぜ!感がかなり高い整備です。それに自分で好みのオイルを選んで、添加剤もチョイスして車を労ることができるというのは、お店では得られない美点だと思います。
ちょっと整備レベルをちょっとステップアップしたいと考えている方には、うってつけの項目です。
不明点がありましたら、私の方で補足するなどしてフォローしたいと思います。興味がある方は、ぜひやってみてください。
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