一つ前の記事:ラシーンを買った理由・動機にもどる
ラシーンとはどんな車か(MINORU目線)
ラシーンという車に対して、自分から見た印象を書き記していきます。
ラシーンは1993年(平成4年)に登場しました。
その頃自分は、小学校の高学年だったと思います。
自分がこの車について記憶に残っているのは、母親といとこのお姉さん達の会話です。
- 「ラシーンってかわいいよね」
- 「すごいいいよね~」
- 「でも重くて燃費が悪いらしいよ」
- 「でもああいう車に乗りたいよね」
全編佐賀弁だったので標準語に翻訳しています。
そんなやり取りをしていたのを、なぜか鮮明に覚えているのです。
80年代の車ブームの残り香が漂い、景気もまだまだ目に見えて悪くなかった時代です。
また実家の佐賀はど田舎なので、大人になったら「車を所有する」というのが大前提の超車社会。
なので女性陣も、ある程度車に興味を持つ素地が有ったように思います。
そんな中、ラシーンは少なくとも佐賀の片田舎に住む女性のハートはがっちり掴んでいました。
ちなみに僕個人の印象としては、
そんなに数は多くないけれども、ごく普通に町で見かける車。という程度の位置づけでした。
言い方は悪いけど、特に興味なし。
多少車の構造とかに詳しくなった後にラシーンを見てみたら、
「乗用車の車高を上げただけの、なんちゃってオフロード」
そんな印象を持っていたように思います。
そして、これは現時点でも拭い去ることが出来ていないのですが、
「なぜ女性がこの車を“かわいい”というのか理解できない」
という感覚を持っていました。
いざ買うとなったらどう見えたのか
それから少なくとも15年は経過して、実際この車を買おうと思って色々調べました。
取り敢えず荷室はそこそこ広そう。
そして乗り心地もまあまあよさ気。
燃費は望むべくもないようだ。
色々と眺めて調べている内に、僕はこの車を、クロスオーバー車のハシリだと見るようになりました。
「乗用車をベースにして、車高を上げた車」というのが、クロスオーバー、もしくはクロスオーバーSUVという車両になります。
代表的なのが、スバルのXVや、
VWのクロスポロなどが上げられます。
ベースが乗用車なので、悪路走破性はガチンコのフルサイズSUVより劣るものの、
フルサイズ比較的軽量で取り回しやすく、燃費の悪化も最低限になること。
ベース車両よりも車高が上がった分は、サスペンションを大きく動かせるため、
日常生活での乗り心地向上が図れる。と言った美点があります。
いろんな車種が増え続けている、ラシーンを購入した2014年以降、現在までに至るのトレンドカテゴリの一つです。
もっと広く見ると、CR-Vはアコードベースで作られていますし、先代までのハリアーもカムリをベースに作られています。
見た目はまるっきり違いますが、クロスオーバーSUVにカテゴライズできるかもしれません。
掘り下げるとかなり長く小難しいになるので、ここでは省略します。
で、ラシーンは1993年にデビューした、日本におけるクロスオーバー車両のハシリだと考えたのです。
ベースはサニー/パルサーといった、90年代の日産の屋台骨を支えた車です。
これの4WD仕様に、車高を上げるべく長いサスペンションを取り付けて、フロード装備をデコレーションした車。それがラシーン。
ベースがベースだから悪路走破性は望むべくもないけど、コンビニの段差なんかは楽に超えられるだろうし(スイフトは足が硬いので結構怖い)、ストロークの長いサスペンション+扁平の大きなタイヤで走ったら、乗り心地もそこそこよいでしょう。
こんなかんじで捉えていました。
ラシーンの魅力をまとめよう
上記の記述にプラスして、
ある程度の荷室が確保された、ステーションワゴン形状である
厳密に「ラシーンがステーションワゴンなのか?」というと、話が小難しくなるのでここでは割愛。
ただ、車検証上はステーションワゴンです。
スイフトの狭い荷室には、正直閉口していたので、以前乗っていたアヴァンシアに迫るべく、広い荷室の車に乗りたかったのです。
最低地上高がそこそこ高い(170mm)
これだけあれば、コンビニの段差にもさほど気を使わずに済む。
構造がシンプルでプリミティブ
当時の日産の屋台骨を支えていた、サニーやパルサーで使われ熟成した機構を多数流用している。
なので基本的に信頼性が高い。トラブルも事象と対処法が出回っている。
パオよりも廉価で、コンディションがいい個体が多い。
年式も後期型だと2014年現在で16年落ちくらいか。1989年のみ発売のパオより10年は新しい。
背面タイヤ付きのなんちゃってオフロード車両は今や貴重
都会的な「シティオフローダー」が主流の2014年のSUV市場。
なにかこう、”土の匂い”を感じさせるようなパーツを奢って、あくまでテイストとしての、クロカンスタイルでまとめてみました!
という車両が、現行のエントリークラスではどこにも見当たらない。
ルックスが好き
かわいいとか、よく分からない!とか散々言ったけど、僕はこの車の外観は好きなのです。
こんなところでしょうか。
色々調べていく内に、この車のコンセプトとかが好きになってきました。
カーセンサーなどの中古車ポータルサイトにとどまらず、いろんな媒体を使って、いい車両を探し始めたのが、ちょうど2014年の10月中頃くらいです。
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