ラシーンは1993年の設計ですので、2015年目線で見ると、ユーティリティ類の充実度が甘いです。
まず普段使いという点では、「ドリンクホルダーの不足」が致命的。純正では前席に2個しかありません。しかも1個はコーヒー用の細いタイプという汎用性の低さ(涙
それに関しては、バス用のドリンクホルダーを取り付けるというやり方で解決しました。
その次に困るのがナビ関連です。
自分はナビはスマホで十分(異論は認める)と考えるタイプでして、2DINナビの使用を検討していませんでした。
ここで自分は、「スマホを何処に固定するか」という事に、結構頭を使ったのです。その解決策を、この記事で書きたいと思います。
すぐに思いつくスマホの固定方法
まず「スマートフォンを車に固定する」という時に、パッと思いつきそうな方法を上げてみたいと思います。
一般的な対処法としては、
- エアコンの吹き出し口にホルダーを後付する
- ダッシュボードの上にクレードルを装着する
おそらくこの何れかだと思います。
ただ、あくまでも個人的な主観ではあるのですが、どちらも「美しく無い」と感じていました。
ラシーンは「四角」「直線」という、コンセプチュアルなキーワードを土台にして、高い統一感を持ってデザイン・製造されています。ですので、その考えから外れたものを設置すると、強烈な異物感を発して目に付いてしまうのです。
ラシーンのデザイン感については、エンスーカーガイド ラシーンの書に、開発者・製造者のインタビューをからめ、詳細に書いてあります。
写真もたくさんあり、非常に魅力的な一冊ですので、オーナーさんはぜひ手にとってご一読して欲しいです。
特に後者のダッシュボードのクレードルは、場合によっては視界をさえぎるような形になるため、安全上よくありません。
視界を妨げず、なおかつ極力目立たない。そういう「美しくスマホを固定」する方法を、色々と探しまっていました。
そして、一つの解決策に到達しました。
●磁石の力
これ。
NITEIZE(ナイトアイズ)社製の磁石式ホルダー “Steelie Car Mount Kit” です。
NITEIZE社は、アメリカの企業。
アウトドア用品の高強度カラビナとかフック、超高輝度LEDなどで有名な企業です。
近年スマホ関連にも進出し、世界中でヒットを飛ばしている商品が、Steelie Car Mount Kitになります。
施工・取り付け
スマホ側に、円形の超強力なネオジム磁石プレートを、付属していた3M社の超強力両面テープで貼りつけています。
自分はケータイカバーの上から貼り付けました。
車体側には、クロームメッキされた鉄製の球体付き台座を貼り付けます。
私の場合は、インパネのハザードスイッチや電熱線スイッチがある部分の、一番右のダミースイッチに貼り付けました。意外とガッチリ固定できています。
・・・作業の際は、スマホに貼るプレートも車に貼る台座も、事前にパーツクリーナーなどで綺麗に脱脂しておきましょう。
そして貼りつけ後は、3分くらいは指で力を掛け続けると、しっかり固定されます。この工程を丁寧にやるだけで、両面テープのもちが違います。固定後、できれば1日ほど放置しておければよりベターです。
磁石プレートと球体台座の両者を近づけるだけで、カチッと固定できます。意図的な急ハンドルなどで横Gを与えない限り、走行中も殆どぶれません。
取り付け状態も、外した状態もとてもスマート。何より、取り付け取り外しの際に、ガチャガチャとホルダーやらクレードルを操作する必要が無く、近づけるだけなので、とても簡単なのが一番嬉しいポイントです。
自分の場合、スマホ側の磁石プレートを、中心からやや下側に貼り付けています。
コレは「おサイフケータイ機能」をつかさどるチップが、スマホの中心位置にセットされているからです。磁石&電子マネーということも有り、若干気を使って下目に取り付けました。
半年ほどこの状態で使いましたが、今のところ全く問題ありません。スマホも暴走しませんし、電池のもちが極端に変わる事も無し。おサイフケータイも問題なく使えます。
※ちなみに現在はスマホ側に磁石を取り付けるのではなく、スマホ側には金属プレートを取り付けるタイプが増えてきています。
スマホの充電もイージーに
ついでに充電も。
ラシーンはエアコン操作スイッチの横の部分に、シガーソケットがあります。今回設置した台座に近く、充電するのに理想的な位置関係です。そこに2A対応の強力なUSBシガー電源を挿入。
このままだと、USBケーブルを縦に挿したら、ケーブルとスマホとぶつかってしまいます。
そこで、出力を左向きに変えるアタッチメント差し込みます。
こうすることで、USBポートを90度横向きで差し込めるようになりました。
後は短めの充電専用USBケーブルなどを準備すれば、非常に効率のよいレイアウトで充電ができるようになります。
iPhoneなど充電ポートが下に付いているスマホについては、USBシガー自体を回転させて、変換した差込口が下向きになるようにすると良いですね。
充電しない時は、ケーブルやアダプタを純正の引き出しの中に入れています
ケーブルがぶらぶらせず見栄えも良いです。
まとめ
自分は半年間この仕様で走って、非常に満足しています。
ナビの視認性も良いですし、何より取り外しが容易なのが嬉しいです。
目立たず固定でき、なおかつある程度の角度調整も出来るという汎用性の高さ。取付もとても簡単。これ以上ない画期的なホルダーじゃないかと思っています。
ラシーンにかぎらず、内装のデザイン性の高い車両でスマホの固定に困っている方にも、とてもお勧めです。
10円玉1枚分の円を貼り付けられるスペースが有れば、画期的な解決策が貴方を待っています。
以上です。
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